わーくはぴねす農園/㈱エスプールプラス

6月6日(木)障害者雇用における就労場所を提供されているエスプールプラスさんの農園(わーくはぴねす農園 船橋第2ファーム)に見学に行ってきました。

企業の中で障害のある方を雇用するには、職場理解や職務の切り出しなどが必要になり、知識がないないと難しい面もあります。更に障害者の中でも特にお仕事に有り付きにくい、重度障害の方の雇用は進んでいないという課題を解決するために、企業の外で農業などの就労場所を用意するケースが増えています。エスプールプラスさんは農業でのサテライト雇用の仕組みを作られた先駆けの中に入るかもしれません。

企業ごとの区画があり、再雇用などで配置した高齢者の農場長1人と障害者3人でチームを組み野菜などを栽培します。栽培した野菜は本社に送って食堂で提供するなど様々な活用方法があるようです。

昔は知的障害の方中心だったところ、最近は統合失調症などの精神障害の方、発達障害の方も増えているとのこと。障害者雇用管理上のノウハウや農業知識もサポートしていただけます。

会社とは違う場所で雇用義務のある障害者を働かせることが、障害者雇用の理念に適うのかというご意見もありますが、障害者が企業で働く姿を「こうあるべき」とイメージして推進することは強引なようにも思います。障害者と共に働ける素地のできていないところで雇用されることで、返って意に沿わない結果を生むこともありお互いに不幸です。


エスプールプラスさんでは、事業開始当初はそのようなインクルーシブな視点が経験としてなかったと仰いますが、最近は月に一度は人事担当の方が農園訪問をすることなどを条件とし、場所は離れていても会社一丸となって障害者雇用や理解に取り組んでいるという姿勢を持ってもらうことを大切にしているそうで、そこはとても共感できました。

先日訪問させていただいたAlonAlonさんも含め、障害者雇用の選択肢は増えています。自社に合った雇用の方法を見極めて、なぜ今、障害者雇用が大切なのかを社会全体で考えられるようになったら素敵だなと思います。

株式会社ジェー・シー・プラス

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